出産前に是非読んでほしい 「母乳がいいって絶対ですか?」 田房永子

母親教という根強い宗教じみた考え方に押しつぶされそうになる時があります。

代表的なのは母乳、ミルク、母乳とミルク混合の3種類の方法のうちどれで育てているか、ということ。本当はこれらの方法は横並びのフラットで、母親の体質やライフスタイルで好きに選ぶことができるのだけれど、やんわりと「でも母乳が一番だからね~」とヌルッとした決めつけをくらうことがある。

これに加えて布おむつか紙おむつか、スマホやテレビを見ながら授乳してはならないなどは議論されつくされている話題達ですが、結論は出ないまま、今日もどこかで母親を苦しめる火種になっていることかと思います。

散々出尽くした話題の結論が出ないのは何故なのか。冷静に考えると子どもを育てる環境や子どもの性格はそれぞれの家庭で千差万別なはずなのに、ある一定の基準に当てはめようとする謎の勢力がいる気がするのです。こう書くと怪しい陰謀論みたいですが…。

ある種の呪いのような母親論。それを解くためにおすすめの本が田房栄子の「母乳がいいって絶対ですか?」です。

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母乳がいいって絶対ですか? 田房永子

子育ては、24時間営業のブラック企業にいるようなもの?「そういうことにされている」子育て界の常識を疑うコラム。

モンスターのような母親との関係を描く「母がしんどい」で有名な筆者。この本では世の中が綺麗な箱の中に隠している砂糖菓子のような妊娠出産育児についてのあれこれを、箱を空けて取り出してじっくり観察して、いやいや私はチーズおかきの味だったよ、と教えてくれるかのような育児エッセイでした。

第一章 「母性を前提に世の中は動いている」を始めに、この本では全編にわたって母性について懐疑的です。(全否定ではないですよ!)

第一章では、

●受験のような出産
●「痛みは可愛さで忘れるもんなのよ」連合
●窮屈JAPAN
●母親が子供を殺してしまう可能性
●子供は常に母親と一緒にいたいもの?
●おっぱいに関わる変なこと

と、タイトルで分かる通り、皆が皆世間で神格化されがちな母性を100%持っているのか、母性の前では出産前まで尊重されるべきであった人格がないがしろにされている現状を冷静な視点で「それっておかしいよね?」と突っ込んでいます。

母親という呪いにかかるまえに読んでほしい本

怒涛の出産が終わって、はい母親よ、と言われてもいやいや無理無理、徐々に慣れさせてよ!と声を大にして言えないあなたは母親なんですよ圧力。これが産後鬱などの精神のひずみを生みだしてしまうのではないのかな。

初産で右も左も分からない中、頼るのは病院や育児本や妊婦雑誌だと思いますが、そこに書かれていることが全て!最善!と思い込んでしまうと辛くなる場面があります。できれば是非、出産前にこの本を読んでほしい。考え方がすごく柔軟になります。

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